私には経験がないが、ハローワークの外で利用者を待ち伏せして、

『保険の外交員にならないか』

と勧誘をするということがあるそうだ。

見込みがあるとか向いていそうだからというわけではなく、ほとんど無差別に声をかけているものらしい。人材を増やすことが目的というより、新しい外交員が増えればその親や親戚、友人に保険の営業先ができるから、という理由だ。

「しゅういち部長」 のドタバタ採用日記 | 【第二話】 書類選考で 「選考」 しない

求職中だし、話だけでも聞いてみようか、と事務所についていくと、

『時間も自由になるし、稼げる人は年収一億も夢ではない』

などと都合のいいことばかりを並べ立て、説得しようとするらしい。

職業に貴賤はないし、どんな職に就こうが本人の自由だと思うが、やはりあまりいいイメージのないのが保険の外交員だ。世間一般には、自分がなるにせよ他人がなっているにせよ、あまり関わりたくないものとして思われているだろう。

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よほどの人物でない限り、仕事的にも人間的にも優れていて、

『あの人に頼んでよかった』

と感謝される保険の外交員は滅多にいない。それが手口なのかもしれないが、むしろ疎ましがられ、

『これ以上付きまとわれると鬱陶しいから契約しよう』



となるケースが多いように思う。むろん、契約に至る前に愛想を尽かされ、

『二度と来ないで。今度来たら警察を呼びます』

となる可能性の方が高いだろう。

精神的にも体力的にもきつく、人間関係が崩れる恐れもある保険の外交員。どんな職を選ぶのも個人の自由だが、もしこの職業に就こうとするのなら、相当の覚悟が必要になるだろう。